今でも心のどこかで貴方を信じている・・『過ぎ越し祭』は 歌うよ過ぎ去りし過去の歴史、繰り返される悪夢を熱に浮かされた人々には、過去からの賢者の声も先読みの巫女の悲鳴も届かない…古い記憶の声など聞こえない 学ぶ者などなくさまざまな形で繰り返される悪夢いつでも、だれかが屠ほふる為の生贄いけにえの羊達を捜している互いを憎む為の理由を捜しているその悲しみゆえか 憎しみゆえか それとも?純朴で優しかった彼らの心を凍らせて 変えてしまうあるいは静かなる恐怖に沈黙する…私は貴方を信じていた あの日、あの時までは・・貴方はドイツの没落した小貴族の息子、誇りたかいドイツ貴族の血を引く息子私は町でちょっとは名の知られた店のユダヤ人の娘幼い私達はこもれびの中、大きな樹の下で約束を交わす淡い初恋 幼い恋その約束の証にと彼の大事な宝物、大昔のローマ皇帝の銅貨を2つに割り、ペンダントにした。慈悲ぶかき五賢帝の1人のコイン今でも心のどこかで貴方を信じている・・貴方は ダレカノ悪夢にトラワレテルダケ・・時代は狂気に満ちたあの男を選んだのだ アドルフ・ヒットラーユダヤ人を憎んだ ナチスの総統人々は熱に浮かれたように彼を信じ、言うがままだったユダヤ人ただそれだけの理由・・異邦人として招かざる客人としてこの国から追われて行く…追い詰めらて やがて終われてゆきユダヤの黄色いマークを服から剥ぎ取り、バックに荷物を詰め込み夜霧に紛れ、国境を目指す。私を隠すはずの夜霧はまた 追跡者の気配も隠す私の腕を掴む軍人の手 それは貴方だった私だと知っていたのに貴方は笑って 軍に突き出した。それは信念の為? 彼らが言うように貴方の家が没落したのは私達ユダヤ人のせいだと…?この国が病んでしまった、その原因は・・悪いのはすべて私達のせい?彼は寂しく微笑んで私の耳元でささやくなんの心配もいらない あそこは暖かな食事も寝床も確保されてるから君がユダヤでなかったら・・ずっと傍にいられたのに…彼は確かに 信じていたのだ 私に与えられる暖かな食事と寝床も・・軍の列車に詰め込まれ、私は彼がくれたペンダントを握りしめる。収容所(アウシュビッツ)向かう列車に揺られながら…時が過ぎ、誰が呟く、屠られた(ほふられた)人々、戦争の悲劇に翻弄された人々 さまざま
心がただ、疼くのだ。例えば、春の桜咲く木々の中走るバスに居る君と僕夏の眩しい光と澄みきった青空に…夏の暑さ其処にいる君、少女秋の風景は木の葉が舞い散る中に居る君他の乗客達と共にバス停で君、少女と僕はバスを待つ風に流れる髪に綺麗な横顔、ふっくらとした頬に唇、愛らしい瞳…時折、見せるはにかむような笑顔 セーラー服の少女あの記憶の中の君、少女………会いたくて会いたい、会いたい 想いが募るばかりそうして、僕の心の中で想いばかりが募りゆくんだ。そう…あの日だ。あの日 あの時にどうして僕は あの人に会いに行けなかったのだろう後悔と少女、君への想いだけが今も、あの時も胸を疼かせている。・・あれは中学の卒業の日 愛らしいあの子 素敵で それから‥もの静かなあの子通学のバスで彼女と目が合う 微笑して 少しだけ挨拶して それからほんの少しの会話だけを交わす事が出来たんだ彼女からの手紙 卒業式の後で会いたいと書かれた手紙 ほんの偶然、本当に偶数の間の悪い出来事僕が怪我をして入院していたから、当然、手紙は僕の手元には届く事もなく…。卒業式には 間に合う事もなく 連絡先も知らずに 彼女は遠い場所に行った 少女の両親が海外赴任した…そう、聞いたんだ。あの子のはにかんだ微笑だけが 記憶の底で 今も胸の深くでうずくばかり‥
ペルシャ絨毯を織り上げてゆく 長い長い時間をかけて‥女たちが休みなく織り上げる長い時間をかけて織り上げられたペルシャ絨毯「ああ、ようやく織り上げた 嬉しいわ 高く買ってもらわないと」「そうだね お前の婚姻の資金 持参金にするのだがら」そうして織り上げたペルシャ絨毯は人を渡り、店へと運ばれてゆくオスマン帝国の首都 イスタンブール(コンスタンスノーブル)そこは西と東を分け隔てるボスポラス海峡が都市の中心を流れているともいえる昔は東ローマ帝国の都 今ではオスマン帝国の都スーク(市場)の店で「どうですか?このペルシャ絨毯」「いいね この分とあれを‥」市場には様々な品物がならんでいる 生活に必要な日曜人に高級な数々の品物など「あら、エジプトの練り香水ね」手の平程の小さな壺 練った柔らかな塊の香水金銀細工の店なども多く スパイスを取りあつかう店も市場にあるとあるスパイスの店「ようやく、胡椒を積んだ船が到着したって」「ですよ 買い付けに行かないと」スパイスの店の奥ではそんな会話も聞こえてくるスパイス‥熱帯地域の一部でしかまだ取れなった時代胡椒(こしょう)などは金と同等の価値があった同じくてん菜から取れる前の時代などでは砂糖も同等に貴重「良いペルシャ絨毯が手に入った」「胡椒の方もお父さん」「そろそろ食事にするか アッラーに感謝の祈りの後でね」「ねえ、父さん この前知り合った僕と同じくらいの子 もう出発したの?」「ああ、そうだよヴェネチアから来た商人の家族 国は違うが、私達と同じ旅の商人」「そうか マルコ、マルコ・ポーロいつかまた会えるといいけど」 夕暮れの時間がやってくる 赤く染まった街ボスポラス海峡 行きかう小舟では会話が弾む「新しく出来た公衆浴場に行こう」「ああ、評判がいい」街、都市から離れた丘では離れてゆく都市イスタンブールを眺め 隊列を成してゆく者達「マルコ」「水売りから買った水 それから果実を入れた飲み物だ」「素敵な街でしたよ父さん」
「クレオパトラ7世さまが使われる薔薇を献上しました」王宮出入りの商人がうやうやしく礼をして王宮の役人に告げたのであった。荷台一杯に埋め尽くされた赤い薔薇に 満足そうに役人は頷く「ふむ 予定通りだな」他の役人が呟く「予定のミルラ(没香 アフリカ原産の香木)の方は?」「少し遅れているようだ」「ローマのカエサルさまとの食事の食材は滞りなく?」「はい、肉に魚にミルク、果実 野菜 葡萄酒 ビールなどの食材は揃っております」「真珠の献上に伺いました」別の商人が声をかけた この時代 真珠はとても貴重なもの王宮の奥深くでは 美しいクレオパトラ女王がミルクを注ぎ、薔薇の花びらを入れた風呂に浸かっていた「心地良いわ、カエサルさまがお帰りになるまでに‥うふふ」「ああ、そうだったわ アレクサンドリア図書館の蔵書の方だけど」召使に話しかける女王知的な語学と話術に優れた美しい女王は笑う 第一子となるカエサリオンの誕生、懐妊は間もなく‥。他の場所では 男がミイラ作りに専念している 「高価だが必要なミルラ(没香)材料のミルラが足りない 市場で買ってこないと それから新鮮な魚も買ってくるか」高価な品物でもあるミルラ(没香)これは余談、後の時代救い主、神キリストが誕生した時に祝いとして東方の三博士に捧げられたものの一つ、他にも乳香(フランキンセンス)に黄金もあるが…。建物の石積みをしている者達は 汗だくになりながら 話をしている「買りは酒場でパンにビールだ 魚料理もいい」文明発祥の地の一つ ナイル川の恵みにあふれた砂漠の地 港がある各国から繋がる交易の地エジプト アレキサンドリアかって有ったエジプトの王朝からギリシアにあったマケドニア王国のアレクサンダー大王がファラオとして即位して後 彼が若くして亡くなり 後継者として右腕の一人プレトマオス将軍が最後のエジプト王朝の王、祖となった陸路ではアフリカに東洋からも品々が運ばれる ナイル川の氾濫により、天文学が生まれ 氾濫の後には土壌の肥えた農業に適した土農業も盛んで穀倉地帯としても豊かパン作りから生まれたビールも飲まれている広いナイル川では多くの者達が漁をしていた。
それは恐ろしい鍋 呪われたチョコ鍋だった甘い香り 用意された声を上げるマンゴラゴ妖し気な屋敷そこで繰り広げられる 甘い饗宴「おほほほ この美味なる 闇のチョコ鍋の饗宴にようこそ」 悪役令嬢ならぬ アレリーニュ伯爵令嬢 リリアレン姫が高笑い前世は確かに日本人 しかし 記憶があちらこちら抜け落ちて ちょいっと妙な感じになっていた確かに 学園の部活とかで 交流を深める為に 闇鍋はある 持ち寄った材料をほおり込み 作る闇鍋材料に時にジャガイモ 時にポテトチップスうす味、またはポテチ九州醤油味 時には レンコン 時にはクッキー 時には巨大桜島ダイコン時には やはりチョコ 悲鳴を聞いてはいけないマンドラゴ え?たまにとんでもない事となり トイレに駆け込む者達 多数であった怪しげな材料を入れて 10メートル幅の大きなチョコ鍋がグツグツと煮える 甘いチョコの鍋 甘い香りに混ざって 不気味な色の煙と匂いがプンプン暴れる人食いモンスターのタケノコ 勿論 食べられる紐でがっちり縛られていた 「や、やめろ~~くおおおお お前ら食う 食ってやる」 ドボン! ぎゃああああああ!「ぎゃあああ、ぎゃああああん」と暴れて声を上げてるマンドラゴ この時、皆さま 耳栓をされている もう一人 「素敵ですお姉さま」「ほほほ そうでしょう」 こちらは妹のマリエーヌ姫 こちらも転生者であったが 性格にやや問題があった 内気ではあったのか 物陰からブツブツ言いながら 様子を見るのが定番 怪しげな実験が趣味 前世は科学者が将来の夢だったようだチョコ中毒 夕食のおかずに溶かしたチョコを入れるでんでんどろどろの不気味な魔法薬にもチョコを大量投入 本人 幸せそうに食べてるが 他の者は・・大変な事に 悲鳴を上げるマンゴラゴに熱いチョコをかけて 召し上がるあ、悲鳴を上げるチョコ漬けのマンゴラゴを耳栓しながら食べ更には 「愛する私の王子さま」そう言って怪しい料理を勧める 優しい温和な彼女の婚約者の王子は泣きながら 食べているという噂もあったり客に混ざり 彼女達の婚約者の王子たちが震えて涙を流す王族だが 貧乏で 更には革命で処刑される寸前の処を 彼女たちの父親に救われた「うふ~~~愛しい私達の王子さまに食べていただきましょうね」「えええ」声を上げる力
20世紀初頭 タイタニック号のような広く知られた水難事故だけでなくとも客船が事故で水没した事件はあるにはある 大戦前の華やかな時代の頃私がメイドとして仕えていた男爵家もそう船での水難事故目の前で冷たくなって‥水死した男爵令嬢シャーロット嬢貿易商だった裕福な一家一家に召使はすべて水死‥そして私は‥私は身よりのない、貧しい子供、それが私 私はメイドとして豪華な彼等の暮らしを眺めながら仕えていたお嬢様の誕生日会の御祝い事に クリスマスなどの祝い事同じ年ごとのお嬢様 シャーロット様ただ、ただ本当は羨ましく‥だから事故で死んだ男爵令嬢と入れ代わってしまった罪を犯した私男爵令嬢シャーロットして 銀行の貸金庫の前本物の豪奢なダイヤや宝石の数々 男爵家の財産の一つニセモノの私が本物の宝飾品を手しているお金持ち、富豪の男爵令嬢に相応しい最新の綺麗なドレスに身を包み絹の手袋でダイヤを手に取る黄金の煌めき、眩しいほどのダイヤモンドの輝きに大粒のサファイア、ルビーの数々パスポートは新しく作り 旅券もある貿易商の仕事はたたみ、財産に代えたのだったこれから私は男爵家の生き残りとして 遠い異国で暮らしてゆく事故の時の顔の傷 花飾りの大きな帽子にベールで隠しながらそうして、男爵一家を知る者達に気がつかれぬように顔の傷を隠し、孤独の中でニセモノの男爵令嬢は暮らしてゆくのだから
ザァザァと降りしきる雨、雨、重い濃灰色の空灰色の雨降りの空、街行く人達を眺めながら喫茶店で…あの人を待つ分かっている、理解している、あの人は来ない来るはずもない事などでも…でも、私は…私は…待っている。いつものコーヒーにチーズケーキを注文していつも通りに…あの人を待つの。………………分かっているわ でも待っているの待っている 待っている‥あの人は来ないけど待ち合わせだ場所だった喫茶店 いつも通りのコーヒーにケーキを注文する外の風景 窓辺の風景は雨が降って 道行く人が色とりどりの傘を差して 雨に濡れる花のようにも見えたあの人は来ない‥ 昔は遅刻の常習犯の彼がお詫びにおごってくれるの常だったのだけど太陽みたいに明るく朗らかな彼の笑顔いつも、私はつい、つい、簡単に許して上げるのだけど‥雨降りのある日、子供を庇ってトラックが彼を‥だから‥もうあの人は来れない雨降りのこの喫茶店 思い出記憶の中では いつも楽しそうに笑う彼の姿が目に浮かぶ 思い出ばかり あの人の姿は記憶のまま 年を取ることもなく やがて薄れてゆくのかな そんなことさえ考えるああ、降りしきる雨音の中で、雨降りの喫茶店の中で私はまた来ない人を待つのそうして、まだ、ずっと雨はやみそうにない
昔の頃のただの小話・・悲しい哀れな小話あらゆる国で起きた悲劇の歴史の一つなのかも知れない。例えばスルタンの後宮拐われた者、戦争や略奪で連れ去れた者奴隷市場で売られた哀れな女たち明日をも知れぬ異国のハーレムに連れて来られた娘達は売られて奴隷となった娘達のささやかな、僅かなわずかの望み・・そうして、女たちは僅かな希望の糸をたぐろうと教えられた占いで明日のおのれの姿を映し出すコーヒー占いコーヒー占い・・占いに映したされたのは幸運を得た自分か哀れな自分か?滴の後先で、占うたわいのない遊びに耽る・・主の気まぐれで明日はどうなるか分からない我が身・・あるいは、主の妻に疎まれ、何処で殺される事も主あるかも知れない奴隷として売られて来た我が身の嘆き古里も家族も友にも会う事なく、戻る事さえ許されずに奴隷としての哀れな女の一生を終えるのみわずかな希望そう、僅かばかりのわずかな、女達のそれは、ささやかな望みは何なのか・・明日の我が身はどうしている事だろうか・・時に嘆き、時に思わぬ幸運に恵まれる者次のスルタン、皇帝の子供、スルタンの母に富と疎まれ殺される者暗い場所に送られ嘆き歌を歌う者海に沈められた罪人とされた者たち明日の行方など誰が知る?明日の行方それは今も大昔も変わらず人は時に流され生きるのみ
「ここ、ナイルの箱庭のワニの彫像に触れてごらんよ」「え?」僕が驚くと従兄がにっこりと笑って答えた。「そっとだよ」まるで念を押すように 静かな声で彼は言う。「ただし、左手の一指し指で…そっとだよ」「じゃないと、ワニが目を覚まして、君を食べられちゃうかもね」従兄は笑う言葉につられて、僕は其処にしゃがみこみ言われた通りに、左手の一指し指で、そっと ワニの尻尾に触れてみた「気を付けて…アンテイノーみたいに食べられないように…ふふ」奇妙な笑みまるで 道化師が悪戯をたくらむ 笑顔みたいに従兄の笑いに 戸惑いつつも僕は‥ワニの彫像に言葉につられて、しゃがみこみ言われた通り 左手の一指し指でそっとワニの尻尾に触れてみた「気を付けてアンテイノーみたいに食べられないように、ふふ」彼の奇妙な笑みまるで 道化師が悪戯をたくらむ 笑顔みたいに「え!」と驚き 従兄の方へ振り返った瞬間グオオオ・・という低いうなり声白いワニの彫像が 命を得たように動きだして大きな口を開けて、こちらを見ている従兄は言う「アンテイノーみたいに神になるかい?」「神として祀られるのかい?」蒼白な表情で僕は従兄を見る「神殿を建ててあげるねでも、ワニに食べられて生贄にならないといけないよね」
舞台は欧州のローマ、イタリアに住む従兄弟のもとに遊びにきた…まだ幼い子供だった頃の話それは懐かしい思い出の白昼夢ナイルの箱庭…皇帝の銀貨…あの時の銀のコインが今も私の手の中にある…あの束の間の思い出あれは夢、幻 ナイルの箱庭中世のローマ貴族の郊外の邸宅の庭、そこは沢山の噴水もあって小さな噴水が並ぶ小道で笑いあう 次には緑の迷路でかくれんぼで遊びルクレチア・ボルジアが嫁いた貴族の屋敷美しい場所の中、近くにはハドリアヌス帝の広大な別邸それから…僕の従兄、彼は言う歳上の従兄弟は笑いながら言うのだ「この近くに五賢帝の一人、ハドリアヌス帝の別荘跡地があるよ、遊びに行こうか」 歳上の従兄弟に誘われ、行ったのは…広々とした遺跡の跡地…円形のドーム型の泉やら建物の跡緑の野原で見かける数多くの彫像…其処にあるのは、まだ年若い青年像アンテオキア歳上の従兄弟に誘われ、行ったのは…広々とした遺跡の跡地…円形のドーム型の泉やら建物の跡、そして緑の野原で見かける数多くの彫像…まだ年若い青年像アンテオキアエジプトにも似た名前の都市がある…彼の名前から取ったものだと言う この遺跡のテイボリとは縁が深いハドリアヌス帝とアンテオキア従兄弟は、僕の顔をしみじみと覗き込み、呟いた…「そう言えば、似てるよね」「誰に?」「君が この彫像のアンテオキアに似てるギリシャ系で情感的で綺麗な顔立ち…柔らかな髪の毛とか…ふふ」愉しげに笑う従兄弟「このテイボリは彼の別荘跡地…あ!見てごらん」従兄弟の彼が指さすのは長方形の池 周りに白い彫像や柱の後がある…それからワニの彫像そこはナイル川のイメージで創られたもの…ナイルの箱庭さ‥‥「アンテオキアはエジプトのナイル川で溺れてワニに食べられたんだよ、本当かどうか…分からないけど…古代エジプトの人達はワニに食べられた人は神になるらしいって信じたってハドリアヌス帝は 嘆き悲しんで それから 愛する人へのモニュメントを沢山 作ったんだエジプトに神殿を作り それから・・新しい都市に 愛するアンテイキアの名を付けてそれでも まだ哀しくてこの巨大な別荘・・彼が廻った都市の箱庭にも 沢山 彫像を置いたのさ
チャポーン チャポン、チャポン弾く、水の音が心地よい〜白い湯けむりも良い感じ!ああ、温泉は最高だな、気持ちよく、ほぐれて身体も心もほどけてゆく気分し・か・もしかもだ!なんと、なんと!なんと混浴、いわゆる野外、自然の中にある露天風呂なのだ あははははっ僕は幸せだ!素晴らしい、神さま、ありがとうございます天にも昇る気分!最高だ!綺麗なおね〜様たち、綺麗なスベスベの肌に眩しい胸の大きな膨らみとかだ!なんて素晴らしい考えるだけで楽園か天国!綺麗で可愛いおねー様とか熟女の魅力の奥様とか愛らしいお嬢様たちとの混浴‥のはずだったがだか、しかし何故かいるのは…多分、後、二十年以上若いかったら‥と思う老年の、多分、昔は美人だったはずのご年配方になぜか御猿さんとか‥山の露天風呂、ああ、最高の自然の中…あああー!何故なの〜〜!そんな!「いやあ~坊ちゃん可愛いのおお」「ふおふぉおお」「若い子の肌はスベスベ〜じやなあ!ギャハハ」「きいいきききき」おサルさん達が何か言っている‥(T_T)しくしく「あ、坊ちゃん、温泉卵とか日本酒はどうかの?」「いやあ、ダメじやよ、未成年にお酒はだめだよお きゃはは」ご年配の方がに愛されているかもしれない 僕がいる あううううう。
そう、思えば、血の海だった。いつも、いつも、いつも……。兵士として、果てしない戦争で戦う。そうして、今の身体は…自分の機械化した身体、ただ戦うための身体。エネルギー源は魔法の力を持つ輝く石、魔法石魔法の石の力で初級クラスの攻撃くらいは使う事も可能だ。機械化と魔法の石で強化された私の身体私の大事な愛する家族や恋人、友人達は敵国の者達に血の海に沈められた殺されてしまったそうして、跡形もない廃棄された廃墟の故郷の街だから、私は戦う。「私の愛した婚約者のマリアン、父さん、母さん…友人達、私の愛しい人達」過酷な戦争の中で、戦闘で私の頭の半分を吹き飛ばされて、記憶の多くは無くしてしまった。帰りたい、帰れないあの故郷には…もう何もない廃墟の故郷この戦いが終われば、休めるのだ永遠の眠りの安らぎを約束してもらった夢の中ならば、帰れる 幸せだった過去の時間、僅かな記憶の中にいる優しい愛する人たちが待つ処へだから戦う、最後の戦いを…もし途中で この身体が敵に砕かれたとしてもそれも運命この身体は涙を流す事も出来ない。 前線の小さなベースキャンプ地で私はまた、調整と修理をする。そうして、それから…「機械魔攻兵士c1247、.調整と修理は完了だ」「了解した」機械魔攻兵レイムスはまた剣と銃を手に取る。
暖炉の火がパチパチとはじけた 「暖かいね」「ええ」スキーを楽しみ、レンタルした小さな家で 暖炉の傍で恋人同士は会話している。 小さな近くにあるテーブルに置いてある小さな機械からは クリスマスソングの『きよしこの夜』の音楽が流れていたのだったアメリカ風にマシュマロを棒につけて暖炉の火であぶり口にする二人の恋人たち。 「甘いね」「うふふ、ねえ、他にもサンドイッチもあったわね 果実も」「お酒はワインにブランデーピーナッツバターとべーコン、レタス入りのトーストも…あるよ」彼は微笑して言う。 「知っているかい?『きよしこの夜』はイブ前日の夜に オーストリアの小さな教会で生まれたんだよ」 パイプオルガンがネズミにかじられて壊れた」「困った副司祭さまだったけど 生まれた子の祝福を頼まれて 夜にその子の家に‥ 闇色の星空 満天の星が彼を優しく包む」「彼は聖母マリアを思わせるような母子を祝福した後その夜空を詩にして、演奏者に詩をギターでも弾けるように作曲を依頼」「次の日、ギリギリできたのがサイレントナイト きよしこの夜 原題はシュライーレ・ナハト」「ココアにしようか、それとも珈琲か紅茶?」「ホット・オレンジもいいかも」 「ワインもある チーズもね」恋人たちはそんな会話を楽しそうに 暖炉の前でしていたのだった。
綺麗で華やかなクリスマスの飾り それにクリスマスツリー静かに外には雪が降り積もる。「あ、もうクリスマスツリーの傍にぶら下げていた靴下に何か入っている!」それは嬉しそうな声「頼んでいたクリスマスのプレゼント?プラモとか?好きなアニメの分?」「それとも、何か他かな?素敵なものだと良いな♪」小さな愛らしいお子様がそれはそれは嬉しそうに靴下を見て‥次には目を見開き、口元を歪ませた。口がパクパク、声が出ないようだ。「・・・・・・」青くなり、蒼白な顔の可愛らしい小さなお子様「あの」ようやく、少しだけ声を出す、お子様モコモコと靴下から出てきたのは小さな一つ目の小人、何故?「やあ、メンコィのおお(可愛い・・と言いたいかも?)でへでへ」嫌な感じの笑い顔、そんな笑顔を振りまくのだった。口から少しヨダレが(/ω\)イヤンな感じ他にも、靴下の中には酒に酔ったような叔父様な小人さんとかも出て来る「ジングルるううべええるうううう 鈴が鳴るううう」酔って謡っている小人「・・・・」小さな可愛いお子様は青い顔をして黙って‥その場に立ち尽くすのだったあああああああ、素敵過ぎるクリスマスの季節の中、クリスマスソングが素敵な感じで鳴り響く。
「僕の可愛い人、眠れる白雪姫さん、寝顔が今日も可愛いね」 宇宙飛行士の男が微笑む 愛しい恋人はコールドスリープ装置の中で 冷凍保存中 「愛しているよ、君が目覚めるのは百年と三日後の予定、移住する惑星まで百年か…」 コールドスリープ、未来のテクノロジー 亜空間移動、ワープ航法が出来る…前は 宇宙船が長い時間、数十年、数百年の歳月をかけて 移動しなくてはならなかった。 或いは未開の惑星で大きな怪我などで 宇宙船、または設備の整った医療機関に運ぶ前、一時的に 身体の治療をする為に身体を冷凍保存する事も 良く、使われたのは 移住する惑星への移動、数十年、数百年の歳月を かけて、多数の人達、動物などを 冷凍保存して、宇宙船で運ぶ。 一人のサイボーグ、半機械化された人物が 恋する人を、冷凍保存された恋人をまた眺めていた。 それは愛しく、切なく 「録音の君の歌声は最高だよ、もう1000回は聴いたかな?」 「早く君の歌がまた聞きたいよ」 サイボーグとなったのは宇宙飛行士 移民船、移民の宇宙船を操縦する為に 彼は半機械化してサイボーグとなった男 「まあ、君と同じく冷凍保存でも良かったけどね」 軽く装置、顔の部分にキス 「優秀な宇宙船の宇宙飛行士だから、仕方ないさ」 静かに深淵深き闇色と星達の輝きに包まれた宇宙空間 その中を宇宙船は飛び去ってゆく。
銀の髪をした美しい女性が歌を歌う彼女はシルリラ、バードと呼ばれる吟遊詩人激しい戦いの歌、切ない恋の歌、穏やかな失われた故郷の歌を…。「まだシルリラは待っているのか?」兵士の一人が呟く「ああ、死んだ事を受け入れずに 生きて戻るのを信じてる可哀そうに」「彼は 貴族の二男 美形で 本当に良い奴だった残念だ美しいシルリラと並ぶと まるで美しい絵のようだったあんなに互いを深く愛し合った二人なのに」シルリラは歌う「戦の嵐が吹き荒れる この大陸の覇者は一体誰? 果てない戦 いつか終わりが来る我らが主たちの勝利を祈り 信じて我らは戦う勝利の為に 愛する者たちの為に♪」リュートと歌の調べが終わり酒場には 拍手が起こるシルリラはそっと目立たぬように彼女は休憩の為に酒場の隅に座り食事を取っている。そこに「シルリラ いい歌だったよ」「アライア 有難う 嬉しいわ」「俺の兄の事は もう諦めた方がいい」「・・・・」悲しそうにうつむくシルリラ「俺も戦に出るギデオン様やイーサン様達の為にお役に立ちたくて」「ねえ、貴方も行くのね」「俺が無事に戻れたら・・俺との事を考えてくれないか シルリラ?」「アライア」「愛してるシルリア」「・・わからないわ でも・・貴方の事がとても心配よ 行って欲しくない戦に出なくても 幾らでもお役に立てるのじゃない?貴方の兄ハンソンもそうだったどうして私の大事な人は戦に行きたがるの?」「泣かないでくれ、すまない騎士として生まれ、この大事な時に自らの身や命を捧げるのは兄ハンソンも俺も同じだ」「考えてみるから、必ず帰ってきて」「約束する」その後の事である。アライアの行った戦地が激戦だと聞きシルリアは不安と悲しみで涙したのだった。そんな気持ちを押し殺して 吟遊詩人としてただ歌い続けている無事にアライア達がやがては…戻るって来ると信じて
再会の言葉‥「やあ元気そうで何より」「ふふ‥これからもよろしくね」思い切り顔をしかめて言ってやったのだった。「知るか!この馬鹿野郎おお」と怒鳴ってみました。数年前に直接、会う事もなく、ネットのゲームで知り合い パーテイを組んでそれから・・日常と非日常の世界の境目でゲーム世界の冒険を看破してリアルで会って驚いた。小学校で同級生だった秋里、秋里 翼ネットで知りあったのは同級生!同じ学校の同級生だった!「元気に会社員してるのか、子供時代はあんなに可愛かったのに」彼女の言葉に「悪かったな、おじさんになって‥どれだけの指月がすぎたと思っているだよ」俺は答えた。「あははっ、そうだね、本当に久しぶりだ」「また、ネットゲームしようよ、一緒にレベルアップしょう、それから新しいネットゲームもあったら」そんな彼女の言葉に笑顔にそう、屈託のない彼女の笑顔懐かしい学生時代の彼女の顔、笑顔と重なる俺の頬が何故だか少し赤くなって、横を向いたままぶっきらぼうに答えたのだった。「ああ、お前に付き合ってやる」「わぁーい、ファンタジー系が良いかな?それとも未来宇宙系?それとも…?」数年後に気がつけば、結婚式捕まえたのは彼女か俺か?とにかく、彼女の笑顔はいつもお日様のように素敵だった…料理はイマイチ、俺の担当